•  昨日、アースザレジデンスの施主会議が実施されました。近年まれに見る吹雪の中を施主、管理会社、設計、施工及び設備関係者が一堂に揃って物件の進捗状況の確認と今後のスケジュールを話し合うわけですが、2月末の竣工に向けてそれぞれ緊張した面持ちで参加しました。
     通常、設計が固まった時点である程度の部材が確定しているのが普通ですが、全員が今よりももっと良い物は出来ないか喧々諤々意見をぶつけています。今回、アースザレジデンスでは施主会議実施の前に必ず定例会というものを開いています。この定例会とは主に使用する部材のデザインや色調及びサイズを自由に議論する場になっています。構造的なものは当然いじれませんが、物件全体のコンセプトを変えることなく今まで誰も見たことのない物件造りを目指して取り組んでいます。たまに突飛な意見を言ってみては参加者を困らせる人もいますが(主に私・・・)、ダメな物はダメ!と言い合える環境がそこには有ります。


     今回決定した事項は最上階の3LDK(105.72㎡)と2LDK(95.99㎡)で使用する部材の最終調整と、シンボルツリーがあるプライベートガーデンの造作及びそこに植える植栽の選定の2つです。
     最上階についてはひときわ思い入れの強い部屋になりますので、机の上に積み上げられた膨大なサンプル(写真は一部)の中から選びに選んで細部まで造り込んでいますので是非沢山の方に見て頂きたいです。特にウッドデッキを敷き詰めたルーフバルコニーと水周りの設備がシビレると思います。
     そして、約80坪あるプライベートガーデンもアースザレジデンス最大の見所です。シンボルツリーの「もっこく」の樹形にまず目を奪われることになると思いますが、その奥に広がる庭園にもMAXの力が入っています。大小4種類の笹・竹で形成した笹山、それを放射状に囲むように敷き詰めた4色の木目調タイルのコラボ・・・うーん、わからん。というより伝わらん。
     続いてガーデン内に植える植栽は四季を通じて常にどこかで花が咲いているように工夫されており、とても手入れが大変・・・じゃなくて見る人を和ませてくれます。これらが夜間は照明計画でライトアップされますので昼夜を問わずその表情を変えていきます。
     それから忘れてはいけない重要なことが決まりました。以前、敷地内に石(砂岩)で出来た門柱が建っていたのですが、言い伝えでは300年以上の時間の経過で腐食し苔むしていました。それを今回、石材屋さんで加工してもらってシンボルツリーの由来を説明するプレートのモニュメントとして再生することにしました。形は変わりましたが、新しい使命を与えられてこれからも「もっこく」の傍らに寄り添えるようになって良かったと感じています。

     
     結局、施主会議及び居残り定例会が終了するまでに約9時間程かかりましたが、竣工までラストスパートになりますので頑張っていきます。途中、お昼休憩で外出した際に現場でこんな物を発見しました。寒過ぎて泣きそうでした。施主会議の会場に置いてあったストーブも途中まで調子が良かったのですが、突然「ヴゥゥゥ・・・ン・・・」という音を最後に天に召されてしまったので悲しかったです。しかし全員のアースザレジデンスにかける思いで燃えていますので大丈夫です。現場の関係者・職人の皆さんお疲れ様でした。